展示ブース:北館1F 53

松浪硝子工業株式会社マツナミガラスコウギョウ

主要製品

ライフサイエンス部門:臨床検査用・理化学検査用ガラス

ライフサイエンス部門:病理・細胞診断支援システム

ファインガラス部門:光学分野用/電子機器用精密ガラス

取締役社長

松浪 明

事業内容

松浪硝子工業(株)は、ファインガラスの総合メーカーとして、見込み形態のライフサイエンス部門事業と受注形態のファインガラス部門事業を両翼に、さらなる“雄飛”を勝ちとれるよう、多様なチャレンジを自らに課しております。

製品・技術の紹介

超薄板切断技術と微細加工技術

市場ニーズ先取型のビジネス展開とフレキシブルな対応

超薄板切断技術と微細加工技術

松浪硝子工業は、1844年(弘化元年)の創業以来、160年以上の歴史を刻んでまいりました。

創業時の技術を活かし、特殊薄板ガラスの熔融・加工技術を発展させてきました。

ライフサイエンス部門では、顕微鏡用カバー・スライドガラスを製造・販売し、ユーザーの要求を満たす新製品を創り出しています。

ファインガラス部門では、ハイテク分野が求める、多種多様な素材・製品を供給しています。

また、「技術指向型企業」として
•超薄板切断技術
•ガラス組成設計技術
•微細加工技術
•薄膜技術
•表面処理技術

等を得意としています。

ライフサイエンス部門

顕微鏡用カバー、スライド等の臨床検査用ガラス
遺伝子検査用ガラス
ガラスボトムディッシュ等の培養用ガラス
病理・細胞診断支援等のシステム関連商品

近年、医学生物学分野の急速な発展に伴い、カバー・スライドガラスに求められている要求も、多岐に渡り、高度なものとなっています。

そこで、ユーザーの要求に応じた製品を創り出すため、製品用途に適した「印刷インク」及び「コーティング剤」の開発を社内で手がけ、それぞれの製品化にも成功しました。

最近では、ガラスだけにとらわれず、自動封入装置用カバーガラスにプラスチックケースを使用し、空ケースの回収・再利用を実施、生分解性プラスチックを使ったプランクトン計数板やアルコール廃液を再利用するための再生装置等、3R(リサイクル・リユース・リデュース)を念頭に置いた製品展開を進め、常に環境負荷低減を目指しています。

ファインガラス部門

レーザーダイオード用キャップガラス
イメージセンサー用キャップガラス
赤外カットフィルターガラス、封着用ガラス
ディスプレイ用基板ガラス、各種蒸着コート品
液晶プロジェクター関連部品

特に、フィルターガラス等の特殊ガラスについては、ユーザー個別の仕様に対応できるよう、ガラスの組成設計から取り組み、原料調合・熔融から製品まで、一貫した生産体制をとっています。

また、創業以来、研鑽してきた切断技術を活かし、厚さ30μmという超薄板ガラスの加工技術も確立し、現在では、マイクロブラストやエッチングによる微細加工も行っています。

近年では、ガラスのプレス加工にも取り組み、レンズアレイや非球面レンズについて、金型の作製から、レンズ面への蒸着まで、全工程が内製化されています。

キーワード

#フロストカバーガラス,#スライドガラス,#臨床検査用ガラス,#免疫染色標本作製スライドガラス,#剥離防止用スライドガラス,#印刷付スライドグラス,#NEOカバーグラス,#極薄板ガラス,#フィルターガラス

薄板ガラスの技術を活かして医療から電子分野へ拡大

医療用ガラス製品のトップメーカー

弘化元年(1844)創業の松浪硝子工業。そのものづくりの歴史は合わせ鏡から始まる。明治37年には日本で初めて顕微鏡用カバーガラスを製造。以後、臨床検査用ガラス製品を中心に幅広い製品へ及び、同社の医療用ガラスの国内シェアは現在約60%を占めている。
そのコアにあるのは、極めて薄く高品質のガラスを製造できる技術力だ。最近の臨床検査の現場では、ロボットによる自動化が進んだため、カバーガラスに薄さと清浄度だけでなく、強さと弾力性も求められるようになった。同社の「NEOカバーグラス」はガラスの切断技術を追究し、一般的なカバーガラスよりも約2倍の耐久性を確保している。
同社の製品は医療の進展に合わせて多様化・高付加価値化の道も歩んできた。近年はとくにがんの早期発見・早期治療を目的とした免疫染色のニーズが拡大。「剥離防止スライドグラス」はガラス表面に施された特殊なコートによって、組織切片の剥離を防ぐもので、乳がん検診などに採用されている。「印刷用スライドグラス」はガラス表面に検査用の特殊な印刷がされており、各病院のオーダーメイドにも応じられる。
これらのほか、同社では病理検査の現場に精通した知識と商品開発力を活かして、ガラス以外の臨床検査用品も数多く商品化。最近では病院の病理・細胞診検査業務を支援するアプリケーションソフト「パスウインドウ」も開発している。

電子分野で活かされる薄板ガラスの技術

同社の薄板ガラス製品は電子製品の素材としても広く利用されている。この分野への参入は昭和48年。当時は1mm以下の薄板ガラスの少量生産技術を持つ企業が同社しかなく、電子部品メーカーからの試作品受注をきっかけに製品開発の道に入った。
同社の技術力の結晶のひとつである極薄板ガラスは、最薄タイプが30ミクロン。とてもガラスとは思えない薄さと弾力性を持つ。その品質を活かして、大型フラットパネルディスプレイ用絶縁膜、FED用スペーサーなどに使用されている。そのほか、レーザーダイオード用やイメージセンサー用のカバーガラス、各種のフィルターガラスなども製造する。
同社は創業165年の歴史を重ねるなかで、トップメーカーにふさわしい製品を揃える医療部門と、受注生産形態の電子部門の大きな両翼を備えてきた。今後も薄板ガラス技術の多様なチャレンジを続けるなかで企業体質を強化し、「200年企業」への道のりをたしかなものとしていく。

当社のセールスポイント

ファインガラスの総合メーカーとして、大阪の地でものづくりを続けます。

当社はガラスの精密技術というハードを提供するだけでなく、ライフサイエンス分野に於いては、お客様の課題解決を図るための様々なソフト開発も手掛けており、顧客満足度の向上をめざしています。ファインガラスの総合メーカーとして、社会に貢献するべく、この大阪の地で国内生産を継続しながら世界と競争できる力を養って行きたいと考えています。

主な事業内容

顕微鏡用カバーガラス、スライドガラス、医療理化学用ガラス、病理・細胞診検査業務支援システム、ディスプレイ用基板ガラス、一般電子工業用ガラス、光学部品用精密加工ガラスの製造・販売、精密蒸着・コート処理 等

主な取引先

医療理化学機器メーカー、医療理化学機器販売会社、電子部品メーカー、タッチパネルメーカー、ディスプレイメーカー 等

企業概要

企業名
松浪硝子工業株式会社
住所
〒596-0049 大阪府岸和田市八阪町2-1-10
代表者
松浪 明
創業年/設立年
1844年 / 1948年
電話番号
072-422-4545
FAX番号
072-436-2265
企業HP

http://www.matsunami-glass.co.jp

社長インタビュー記事(https://www.m-osaka.com/jp/special/000127.html

ファインガラス部サブホームページ(https://www.matsunami-sp.com/

資本金
90,000,000円
受賞歴
大阪ものづくり優良企業賞(平成21年度)
KANSAIモノ作り元気企業100社(平成23年度)

特許取得、意匠権、ISO9001認証取得、ISO14001認証取得、ISO13485認証取得

<MOBIOの一言>
病理検査用カバーガラスなどのファインガラス精密加工が特色。