通常、金属は加工後に熱処理（焼きなまし）が必要ですが、三元ラセン管工業は素材の組織を壊さず、成型後にも山部と谷部の板厚が変化しない加工方法を独自開発し、深絞り成型において熱処理工程を不要としました。

製作するベローズは１層から４層までの多層ベローズで、他社製品に比べてバネ性があり（バネ定数が低い）、繰り返し伸縮に強く、短い面間で大きな伸縮量を取る事ができます。現在、航空・宇宙産業から医薬、半導体、自動車、化学プラントなどで使用され、1200社以上から注文をいただいております。

ご注文は30mmから850mまでは1mm単位で、ご希望の寸法でお受けする事が出来ます（型代は不要）。
標準品はＳＵＳ３１６Ｌ材ですが、ハステロイＣ－２２、インコネル６２５、Ｍモネル、純ニッケルの特殊材質も１個から短納期にて製作いたします。またチタンや非公開の特殊材料でも、パイプをご支給いただければベローズに成型しますので、お気軽にご相談ください。

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ベローズとフレキシブルチューブの設計・製造を行う三元ラセン管工業。ベローズは、真空機器をはじめ、化学・医薬関連機器、宇宙関連施設等に使用され、フレキシブルチュープの用途は、水道・ガス配管から半導体製造装置の真空配管用等、一般家庭から宇宙関連施設まで幅広い。

通常、標準品以外のベローズは、新たに型を製作しなければならないのだが、同社が汎用の内型を組み合わせて成型する方法を開発したことで、新たに型を作る必要がなくなった。結果、安価で製作できるようになったことはもちろん、特殊サイズや少量の受注にも難なく対応。さらに多能工育成に努め、他社の半分の納期で商品を提供できるシステムを確立させている。

三元ラセン管工業の短納期化をさらに後押ししたのが、ホームページでの受注増。数年前に作り直したところ、ホームページ経由での受注が飛躍的に伸びた。高性能ベローズを探す発注者と同社の技術がマッチングしたのだ。
問い合わせや注文への対応や、資料のデジタル化等の工夫が、毎月の新規顧客受注につながっている。
さらに大きく業績を伸ばし続ける同社。難しいのは工程管理だという。

「少量受注ですから、当然生産数にかなりの波が出てきます。お客様に満足していただくことが最優先ですから、納期厳守も品質の保持も当然。工程管理は相当難しく、しかも重要です。当社はほとんど残業がないのですが、これも独自の製造方法としっかりした工程管理の結果です」と社長は胸を張る。
これらの成果は、社員の自信にもつながっている。ネットの活用が、社員の夢にも貢献していると社長。
「雲の上の存在だと思っていた大企業との取引が始まり、社員が元気になっています。夢も広がっていると感じます。今後も幅広い人との出会いの場や、技術アピールの舞台として、ネットを有効活用したいと思っています」。

ベローズ(液圧成型、ロール成型、溶接ベロー ズ)、フレキシブルチューブ、パートナーチューブ(給水、給湯用)、テフロンホース、食品・医薬用ホースの製造 等