カーボンファイバープリプレグ欠陥部薄片1

カーボンファイバーを何層にも重ねて作られるプリプレグは、軽く強い素材としてロケットや航空機、ゴルフのシャフトなどに広く使われていますが、その内部を観察するための薄切りはできません。

しかし田尻薄片製作所の薄片研磨技術によって、プリプレグ内部の密度や偏りなどの詳細な顕微鏡観察が可能となりました。

カーボンファイバープリプレグ欠陥部薄片2

これまで強度試験でしか確認できなかったプリプレグ、その内部を観察してみませんか？　隙間や偏りも確認できます。

多種多様な複合素材や新素材の登場でその使用方法を検討されている企業様、それらの薄片化で組織の特徴が解析できます。
是非、田尻薄片製作所の薄片化技術をご活用ください。

クモヒトデ全体薄片

海に棲むクモヒトデの腕は、多くの骨片と筋肉からできています。水分を含む組織も田尻薄片製作所オリジナルの固化技術を用いて均一に硬化し、研磨で薄くすることができます。

工業製品ももちろん同じです。硬さの異なるものを均一な薄さに研磨して顕微鏡での内部観察を可能にします。

クモヒトデ腕部薄片

クモヒトデの腕部を拡大したものです。このように、黒く見える骨片とピンと張る筋肉が観察でき、それらの接合部も詳細に観察できます。

田尻薄片製作所の独自技術で硬組織と軟組織の同時薄片化を可能としました。
40年超の蓄積ノウハウと熟練技術で、「新しい発見」を提供します。

尿路結石薄片（偏光顕微鏡画像）

田尻薄片製作所の技術で、腎臓から尿路にかけてできる尿路結石も薄片にすることができます。

尿路結石はこれまで中身を詳しく分析することができませんでしたが、薄片を作製することで内部構造を観察することができ、さらに微細研磨を施すことによって観察した構造ごとにピンポイントで化学分析が可能となりました。

歯（おやしらず）薄片

◎田尻薄片製作所は日本でも数少ない薄片作製企業

長年にわたる素材薄片化の技術展開により、樹脂やファイバーなどが混合した複合素材の薄片化、硬組織と軟組織の樹脂包埋による薄片化なども可能です。

●駆使する技術例
1）フレーム研磨法
　 岩石フレームで異素材を保護しながら5µmまで薄片化
2）樹脂含侵組織薄片法　
　 置換脱水法などで硬組織と軟組織を同時に薄片化

●提供可能な試験片
1）素材を5～30μmの薄さに研磨、透過光・偏光顕微鏡で観察可能
2）部分ごとに構造が異なる素材に、ピンポイントで化学分析可能な試料を提供