展示ブース:北館2F 97,98

布施真空株式会社フセシンクウ

主要製品

真空成形機、圧空成形機

3次元表面加飾機、レーザ切断機

プラスチック成形加工および試作

代表取締役

矢葺 勉

事業内容

布施真空(株)は、プラスチック熱成形の加工部門と成形機製造部門を併せ持つ独創性の高い企業として62年の歴史をもっております。さらに、環境を考慮した加飾技術(NGF-TOM工法)を開発し、塗装・めっきの代替工法及び製品基材の機能性向上の表面処理方法として世界の産業界からその将来性を注目されております。また、試作・小ロット~大ロットの量産から設備販売まで幅広く対応しております。

製品・技術の紹介

素材の材質を問わずに3次元にフィルム加飾できます

ロータリー式NGF成形機(TOM工法)

NGF-0512-RS

■3次元曲面への表面加飾が可能な『3次元表面加飾成形』です

(1) 基材(被着体)の材質を問わない
(2) 大型製品も加飾可能
(3) 小型製品は多数個取りが可能
(4) 逆テーパー部、端末巻込み可能
(5) フィルムに印刷した文字・絵柄合せが用意
(6) フィルム表面のテクスチャをそのまま残す事が可能
(7) フィルム機能を基材に付与する事が可能

電子オルガン装飾品(赤破線部分)

■採用実績は多岐分野に渡ります
・自動車内外装品(フロントグリル・ドアミラーカバー等)
・電化製品(パソコン・掃除機・楽器・エアコン・美容機器等)
・建材(扉・トイレ部材・浴室部材・壁材・
・防水-防錆用途(照明器具等)

レーザとロボットの組合せであらゆる形状のトリミングを可能にします

3次元レーザトリミングマシン

LTM-0305-12K

■6軸制御ロボットとレーザマーカドライブのコラボレーション

(1) ファナック製6軸制御ロボット
(2) <集煙装置>を標準装備
(3) 3つのステージを搭載しており作業効率アップ
(4) 真空吸着を付ければカット時の位置ズレの心配なし

自動車内装パネルのレーザトリミング前後

■TOM成形のトリミングからインサートモールド用表皮のトリミングまで可能です。

(1) TOM成形後の後加工に最適。基材を傷めることなく表皮カットが可能
(2) トリミング時間が大幅に短縮。(当社実績は当社ホームページを参照下さい)
(3) インサートモールドの表皮カットにも最適。専用金型や刃物が不要
(4) コンパクトで安全をコンセプトに、女性にも安心して操作して頂けます。

自動車外装への新しい提案【Neo-TOM工法】

Wet工法からDry工法へ

Neo-TOM成形機

超大型商品(自動車ボデー等)に加飾するためにTOM工法を進化させた工法です。
最大の特徴は、従来の治具は固体であったが気体を利用することにより(同圧成形法-特許出願済)、空洞を有するような複雑形状な構造の基材でも変形や破損することなく表皮材を被覆できます。

Neo-TOM成形でディンプルを施した自動車モデル

2017年2月に東京ビックサイトで開催された「3次元表面加飾技術展2017」に、Neo-TOM工法で成形した車体ルーフのサンプル品を出展しました。
2018年2月の展示会では、ボンネット・ドア・バックドアを出展予定です。

左の写真は、Neo-TOM工法でディンプルを施した自動車モデルで、ディンプル形状が走行性能の向上に繋がり、果ては燃費の向上に繋がります。

キーワード

#FVF,#TOM,トム,#Neo-TOM,#真空成形,#圧空成形,#フィルム加飾,#レーザートリミング,#3次元表面加飾,#IMD,#3次元表面加飾成形

3次元表面加飾工法(TOM)で世界市場を狙う

業務内容:熱成形のソフトとハードの両面で事業展開

"熱成形のソフトからハードまで"をうたい文句に、熱可塑性樹脂シート・フィルムの成形機や周辺機器の製造販売を手がける。また成形試作、量産成形加工の受託業務も行う。機械製造部門と成形加工部門が連動して事業展開しているのが持ち味で、研究開発力には定評がある。各種シート・フィルムの特性や使用する接着剤についても精通するほか、加工を実現するための治具開発で独自のノウハウを持つ。現在は3次元表面加飾工法(TOM)の売り込みに力を入れる。金属、非鉄金属、樹脂、ガラスなどさまざまな素材に加飾できるのが特徴で、国内外の企業から注目を集めている。

強み:創業以来、常に独創性を追求

強みは技術開発力。創業時には型とプラスチックとの隙間を真空状態にして成形品を作る空成形機第1号機を完成し、市場投入した。昭和44年からは大型看板用の真空成形機を相次いで開発し、平成4年には2.2m×4.5mという最大成形面積を実現した。そして昭和58年には両面真空圧空成形法で特許を取得。これが平成12年に開発したTOMや、平成12年開発の次世代成形法(NGF)の礎となる。生え抜きの技術者である三浦高行社長は「成形設備や加工法において常に独創性を追求してきた」と技術開発力に絶対の自信を見せている。

工法開発:技術の継承から生まれたTOM

蓄積された技術開発力の継承で生まれたのがTOMで、さまざまな色調や質感を持つ高機能熱可塑性フィルムを素材や製品に被覆することができ、製品の高品位化を実現する。また従来からの塗装やめっきといった表面処理方法に見られるような揮発性有機化合物、六価クロムの排出などの課題も解決でき、「環境対策にも有効なオンリーワン技術」と三浦社長は胸を張る。TOM成形の後加工に最適なレーザトリミングマシンなど周辺機器も自社で開発。自動車の内装品、鉄道車輌、家電、建築資材など幅広い分野で採用されている状況で、「今後は自動車の外装品のほか、基板といった電子部品分野への応用など幅広く展開したい」と意気込む。

今後の展望:経営危機を教訓に規模より中身の濃い企業に

平成26年2月に創立60周年記念式典を社員だけで行った。平成27年1月期の売上高は、前期比15%増の11億5000万円。国内外でTOMの注目度が高まっていることを背景に平成28年も増収増益を目指す。また工作機械の新規導入など治具の開発力を強化する一方で、人材採用も順調に進み、体制が整ってきた。とはいえ、三浦社長は企業規模の拡大を追求する気はない。平成11年に経営が行き詰まり、和議で経営再建を図った経験からで、「次の100周年に向けて若手の人材育成と、中身の濃い会社にするのが目標」と将来を見据える。

当社の歴史

プラスチックの黎明期である昭和31年に創業者、多木八之助が「布施真空成型研究所」を設立。真空成形機の製造販売と周辺技術の開発でスタートしました。昭和36年には現社名に変更し、成形加工の受託も本格的に行うようになりました。「何事にも最善を尽す以て悔いなし」を社是とし、社員の育成と熱成形の開発に尽力し、現在に至っています。

3次元表面加飾成形・真空成形・圧空成形などのソフトとハード両面の技術を併せ持つ独創性の高い企業です。

主な事業内容

熱成形機の製造・販売、成形加工受託

主な取引先(納入先)

自動車の一次部品(T1)メーカー、建築資材メーカー、プラスチックフィルムメーカー

企業概要

企業名
布施真空株式会社
住所
〒583-0841 大阪府羽曳野市駒ヶ谷2-103(柏原羽曳野中小企業工業団地内)
代表者
矢葺 勉
創業年/設立年
1956年 / 1956年
電話番号
072-958-1401
FAX番号
072-958-3125
企業HP

http://www.fvf.co.jp

社長インタビュー(https://www.m-osaka.com/jp/special/002904.html

資本金
80,000,000円
主な取引先
自動車の一次部品(T1)メーカー、建築資材メーカー、プラスチックフィルムメーカー
受賞歴
大阪ものづくり優良企業賞(平成27年度)

他受賞歴
・はばたく中小企業・小規模事業者300社(経済産業省・平成29年度)
・新連携事業計画認定事業(経済産業省)