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「八馬総合企画」は特殊印刷で30年の歩みを持つ。もともと金属プレス加工を行っていた同社が、顧客から見込まれて相談を受けたのが印刷業を手がけたきっかけ。その信用力を何よりの財産として今に受け継ぐ。ボールペン、釣り具のリール部品、歯ブラシ、それに各種贈答品、ノベルティグッズのようなさまざまな素材・形状に顧客が求める仕様を満たす品質で印刷を施す。印刷を施す製品が海外製でそれほど品質の高いものでない場合、表面が均一でないことが多いが、それでも印刷後は見た目に美しく、それぞれの商品や贈答品、ノベルティとしての役割を果たすように整える。

同社はほとんど新規営業はしていない。新規営業より既存の顧客と深く商売をし、紹介や口コミで仕事を集めている。顧客が引きも切らない秘密の一端は、「変化に合わせ、自社の『強み』を発揮し、『義』を重んじ利益を追求する」という社是にも見られる「先義後利」にある。八馬祐次会長は「後からどれだけ良い条件の仕事が入ってきても、先の顧客の仕事はきっちりやり遂げる」と語る。ここ10数年は「納期遅れはゼロ、顧客からのクレームも年数件に留まる」とも。ノベルティがイベントに間に合わなければ話にならない世界だ。実力主義で鍛えられた現場がそれを支えている。

同社ではあらゆる印刷を一貫して行う体制を整えている。パッド印刷においては、日産20万個を可能にした生産体制と品質管理システムを持ち、他社の追随を許さない。毎年設備投資を行っており、ここ数年だけをとってもデジタル転写印刷、回転レーザーマーキング印刷(CO2レーザー)、3次元FAYb(ファイバー)レーザーマーキング印刷を次々に始めた。今また、水走工場では新たに中2階を設け、令和2年の春頃にも本格的に稼働を始める。毎年中間・決算期末には通常月の約1.5倍もの仕事が集中しているが、今後は余裕を持って、品質管理にもいっそう目配りを届かせることになりそうだ。

これからの特殊印刷は印刷技術にプラスアルファの新たな技術を取り入れることで、まったく新しい市場を開拓することができると期待しています。社内では意識してコミュニケーションを図るようにしており、全社一丸となって品質や納期も含めた独自の技術で勝負をしていきます。

■パッド印刷機
　T-5G
■UVインクジェット機
　6024MKⅡ
■レーザー加工機
　Co2・YAG・ファイバー
■ホットスタンプ機
　800K10T

パッド印刷、シルク印刷、フルカラー転写印刷などを主軸にした特殊印刷

筆記具メーカー、釣り具メーカー、贈答品メーカー、自動車部品メーカー

筆記具、釣り具部品、記念品・贈答品、自動車部品