展示ブース:北館1F 56

富士電子工業株式会社フジデンシコウギョウ

主要製品

高・中周波熱処理受託加工

高周波誘導加熱装置およびその部品の製造販売

トランジスタ・インバータおよびその部品の製造販売

代表取締役社長

渡邊 弘子

事業内容

富士電子工業(株)は、環境にやさしい焼入加工技術であるIH熱処理(IH:Induction Heating;高周波誘導加熱)のスペシャリストとして、最先端技術の追求による産業への貢献と、低炭素社会の実現に向けてチャレンジを続けています。

製品・技術の紹介

即納・即答・安心のIH(高周波)焼入受託加工

<解決します!焼入れの困りごと ~CFDプロジェクト>

即納:切断不用品は、量産品は翌日納品、量産品以外の製品は中一日で納入いたします。また製品一つから対応いたします。
即答:平日午後4時までの受託加工のお見積り依頼には、2時間以内にお答えします。
安心:前熱処理、前後機械加工、歪矯正、ショットブラスト、塗装等、IH焼入加工以外のサービスにもまとめて対応いたします。
「試作に対応してくれるところがない」「急な増産に設備が対応できない」「プレス部品の一部焼入れができない」といった悩みに富士電子工業ならお応えできます!秘密は焼入受託加工「CFDプロジェクト(The Cube Fast Flexible Fine Delivery Project)」。

<設計時からの試作協力で、部品の高性能化に貢献>

自動車用クランクシャフトの例

自動車用部品などの新製品開発では、仕様が決定される前に試作を繰り返す必要があります。富士電子はお客様の設計段階から協力し、部品の性能や生産工程において最適な形状・物性条件を見出すべく、高精度な熱加工処理技術にて試作開発に貢献いたします。

お客様のニーズに応えるための独自IH焼入技術

■環境メリットに優れたIH焼入(※IH:Induction Heating)
•一般的な熱処理方式に比べ省エネ性能に優れるIH技術を利用した焼入設備の設計・販売・受託加工

■高い技術評価
•特許等の知的所有権は2011年4月1日現在で168件にも及ぶ。
•自動車、工作機械、建設機械等の大手企業からの支持多数。
海外では20カ国に納入実績あり。

■精密硬化技術の要―独自開発の半開放コイル
•特異な形状部品にも、必要な部分に均一な硬化層を形成
(特異な形状部品:等速ジョイントの軸部、クランクシャフトなど)
•部品自体の疲労強度や、耐ねじれ強度の大幅な向上
•処理時間が短く省エネルギーで、作業効率も良い

環境にやさしく、高効率・高品質を実現する、要素技術

<環境保全に貢献し、大型部品にも対応する浸漬焼入機>

焼入における、従来の浸炭焼入法からIH焼入方式への移行は、大幅なCO2削減や有害物質発生防止等、環境保全に大きく貢献します。しかし、アイドラー、ローラーや旋回輪等の大型建設機械部品の熱加工処理は、その仕様上の理由から浸炭焼入に依存してきました。

これに対し富士電子は、半開放コイルの開発による短時間、高出力の加熱と冷却方法の工夫により、大型部品の加工においてもIH焼入方式で十分な精度と高い生産性を達成しています。

特に高品質の実現に寄与している要素技術の1つが、浸漬噴射冷却です。加熱終了と同時にワークを冷却水に沈め、水中のジャケットから水流を噴出させます。これにより空気層の入り込みを防ぎ、焼きムラのない均一な硬化層を形成することができます。更に焼入水温度と攪拌スピードの制御により、硬化層の状態を高い精度でコントロールできます。この技術によりワークの品質や機械的特性の大幅な向上に成功しています。

<変換効率95%の発振器「FUJI-ELOMAT」>

富士電子のトランジスタ式インバータ「FUJI-ELOMAT」は並列共振回路の採用により、直列共振型トランジスタ・インバータの欠点をクリア。家庭用コンセントのような安定した低電圧出力と高効率な電力変換、複数同時焼入加工等を実現しました。

また1kHz~120kHz、50kHz~600kHz、と広範囲な周波数域に対応するため、対象ワークの種類や焼入深度を選ばず、焼入仕様による複数台保有の必要がありません。
さらに「FUJI-ELOMAT」の周波数の変換効率は業界トップクラスの95%を達成しています。一般に、発振器の周波数変換効率が高いほど、加熱装置の効率も向上し、かつ電気エネルギーのロスに伴う発熱も抑えられるため、冷却に要するエネルギーも節約することができます。
実際に、お使いの真空管式やサイリスタ式発振器から「FUJI-ELOMAT」へ入替え、富士電子式焼入法に変更されたお客様には、約8割もの大幅な節電効果に大変ご満足いただいております。

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独自の「精密硬化技術」で均質焼入加工を実現

熱効率に優れた高周波誘導加熱技術

富士電子工業は独自に開発した「高周波誘導加熱装置」により、鉄鋼部品における高強度・高精度な焼入加工を実現してきた。鉄鋼部品は加熱・急冷により強度を増す性質があるが、その加熱の仕組みに高周波を利用したのが、高周波誘導加熱技術だ。
「基本は電磁調理器と同じ。直接火は使わないが、高周波の電流を流すことで磁力が発生する。その磁力が非加熱物に通ることで起こる電気抵抗により熱が発生するという原理です」と渡邊弘子社長。
この高周波誘導加熱装置を使った熱処理設備は、素材の形状や材質に合わせ、ムラなく均質に加熱できるのが最大の特長。冷却装置と合わせたトータルなシステムの提案で、産業機械、工作機械、建設機械等の各業界で評価が高い。また自動車エンジン関連部品の焼入加工は国内で高いシェアを誇る。
「半開放コイルという特殊なコイルを使うことで、複雑な形状の部品の焼入加工も可能です。応用できる鉄鋼部品は今後もっと増えていくはず。高周波誘導加熱は熱効率に優れており、省エネルギーで環境に優しい技術なのです」と渡邊社長は語る。

数多くの特許・実用新案はこだわりのしるし

同社の加工技術は、長年の確かな研究によって蓄積されたものだ。平成20年からは研究開発チームを技術開発部として独立させ、12名の体制で試作機等を整備した研究所で日々研究開発を進めている。
保有する特許・実用新案はすでに200件以上。それだけにこだわりを持つ技術者も多く、新たな装置の開発にあたっては、試作品を作って何度も顧客と話し合いを重ねながらの作業となるため、時間がかかる。
当初想定していた条件が変わったり、安く手に入る原材料が出てきたり、その都度対応が求められるため大変なのは事実だという。時には営業先で侃々諤々と議論することもある。

トータルコスト提案を重視

「小さな会社なので、社内でのコミュニケーションが取りやすいのです。営業と技術者との情報交換も密にできます」と中小企業ならではの利点を生かす同社。
そして自社の焼入加工技術だけではなく、その前後の工程も含めたトータルでのコスト提案も重視している。「いかに工程を削減してコストを抑えるか、どの企業も考えることは同じです。業界全体の技術水準を高めることも大切ですから」。広い視野で技術開発に取り組む姿勢が、同社の大きな力となっている。

主な事業内容

高、中周波熱処理受託加工、高周波誘導加熱装置・部品の製造販売、電子応用機器の製造販売、誘導加熱付带各種自動機機器の製造販売 等

企業概要

企業名
富士電子工業株式会社
住所
〒581-0092 大阪府八尾市老原6-71
代表者
渡邊 弘子
設立年
1960年
電話番号
072-991-1361
FAX番号
072-991-1309
企業HP

http://www.fujidenshi.co.jp

資本金
80,000,000円
受賞歴
元気なモノ作り中小企業300社(平成18年度)
グローバルニッチトップ企業(平成25年度)

特許取得、意匠権、ISO9001認証取得、ISO14001認証取得、環境保護製品