展示ブース:北館1F 51

株式会社阿部製作所アベセイサクショ

主要製品

熱可塑性・熱硬化性プラスチックの切削加工

高温断熱材、ゴム全般

樹脂製品の曲げ、接着・溶接、型抜加工

代表取締役

田中 竜夫

事業内容

(株)阿部製作所は、硬い断熱材から柔らかいゴム材まで多種多様な合成樹脂部材の切削を、創業40年の技術とノウハウでものづくりを続けてきました。
常にどこよりも正確に、どこよりも良い製品を作ることで、お客様のニーズにお応えしています。

製品・技術の紹介

正確に柔軟にニーズに応え、技術で答える

多種多様なプラスチックの切削技術

熱硬化性樹脂の加工品

耐熱性を求められる用途に使用される熱硬化性樹脂材の切削には、特殊刃物や設備、長年の加工ノウハウが必要です。阿部製作所では、積層板からガラス入り材料のものも安心してお任せください。
材料は、フェノール、エポキシ、FRP、TCボードなど、小物から超大物まで多彩な材料のストックで、小ロット対応も可能です。

熱可塑性樹脂の加工品

エンプラ樹脂から、さらに強度や耐熱性を備えた金属の代替品としてニーズが高まっているスーパーエンプラまで、豊富な技術で硬軟の特性を持つ材料ごとに適正な加工方法で製品化をしています。
材料は、PPS、PEEK、PTFE、POM、MCナイロン、UHMWなど、試作品・小ロット・短納期にも対応します。

経験豊富な技術と多彩な設備で品質管理

材質に適合した工具づくりで良品提供を

NCルーターでの加工

樹脂の切削専用工具は金属加工や木工加工用と比べ、一般にはほぼ流通していない言われております。阿部製作所では、いの一番に加工材質に応じた切削工具に改造し、加工スピードと精度向上に努めています。
お客様のニーズに対応して、削る、打抜く、曲げる、接着するなどの多工程が可能です。

画像測定器

加工材料は、プラスチック全般からゴム(天然・合成)、カーボグラスシートなどの薄物・シート類まで加工経験が豊富です。
特に不良品を納入しないポリシーとして、異材質への加工前には設備の清掃作業を必須とし、また、常に新素材の最適な加工方法を研究し、厳しい品質管理で良品を提供してまいります。

一括管理で短納期、低価格、高品質の実現

ランニングソーによる材料の切り出し

豊富な材料ストックで大判の材料を切断するところから、精密切削加工、接着、溶接、曲げ加工、検査から出荷まで、全て自社で行うので、作業時間の短縮や余分なランニングコストを削減できます。

樹脂曲げ機による熱曲げ加工

平板な材料を、ものづくりマジックで立体的な形状に形づくります。例として、水槽などの製品は水漏れ検査まで対応します。
阿部製作所は、40年の実績と匠の技術で新たな合成樹脂の素材にチャレンジし、短納期・低価格・高品質を実現します。

キーワード

#樹脂切削 #熱可塑性樹脂 #熱硬化性樹脂 #ゴム #シート #プラスチック #ランニングソー #熱曲げ加工 #打抜き #曲げ #接着 #スーパーエンプラ #フェノール #エポキシ #FRP #TCボード #PPS #PEEK #PTFE #POM #MCナイロン #UHMW #カーボグラスシート

高い技術力で多種多様なプラスチック部材を切削加工

業務内容:要望に応えて熱可塑性と熱硬化性の樹脂を扱う

阿部製作所は、プラスチック部材の切削加工メーカー。技術力が高く、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックなど、多種多様なプラスチックを加工できる。
同社は、田中竜夫社長の義父に当たる阿部三敏前社長が、京都の樹脂加工会社で技術を磨いた後、昭和51年に大阪府高槻市で創業した。当初は、加工が難しい熱硬化性樹脂は扱っていなかった。しかし、京都議定書の締結以降、換気設備基準などが厳しくなり、京都で熱硬化性樹脂を扱っていた業者が次々廃業。困った顧客からの依頼が同社に来たことをきっかけに、扱うようになった。

強み:大型加工機の導入など設備投資を積極化

その結果、阿部製作所は熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の両方を扱える企業となった。切削加工に使う刃物も違うため、「両方を扱える企業は珍しい」と田中社長は胸を張る。
プラスチック加工業は、多品種少量生産型産業で、顧客のニーズも多種多様である。熱可動性、熱硬化性など、どんなプラスチックも加工できる技術を持つことは同社の強みだ。また、切削から溶接、曲げ加工、検査まで一貫して自社ででき、短納期・低コストを実現していることでも、得意先から信頼を寄せられている。平成29年に社長職を引き継いだ田中氏が、大型のNC(数値制御)ルーター導入など設備投資を積極化した成果である。

将来展望:大手蓄電池メーカーと密接な関係を築く

取引先も蓄電池メーカー、工作機械メーカーなど多岐にわたる。特に関係が深いのはGSユアサであり、その前身の一つであるユアサコーポレーションが高槻市に本拠を置いていたため、創業者との縁があった。現在も売上の半分近くを占めている。
大手蓄電池メーカーと緊密な取引関係を築いていることは、将来に向けての明るい材料となる。EV(電気自動車)の書及などで、蓄電池の需要が大きく伸びることが予想されるからだ。「特にEVの充電ステーションの電源システム向けなどには、大きな伸びしろがある」と、田中社長は期待を明らかにした。

社長あいさつ

当社は創業以来40年超の経験を基に、多種多様なプラスチックの加工を続けています。プラスチックは軽量で絶縁性に優れるなどの特性を持ち、社会にとって必要不可欠な素材です。今後も最新の設備と継承した職人技を駆使して、お客様のニーズに応えていきます。

主な保有設備

▪NCマシニング(NC精密加工)
 (0.5m×0.5m)
 ブラザーSPEEDIO製 1台
▪NCルーター(大物加工)
 (1.2m×2.4m)
 シンクス製 1台
▪NC旋盤
滝澤鉄工所製 TCC-1000 1台
▪画像測定機(精密寸法測定)
 キーエンス製 1台

主な事業内容

各種プラスチックの切削 溶接・曲げ加工など

主な取引先(納入先)

蓄電池メーカー、食品工場、 工作機械メーカーなど

主な製品

電源システム絶縁部品、 工場ライン安全カバーなど

企業概要

企業名
株式会社阿部製作所
住所
〒569-0836 大阪府高槻市唐崎西2-1-6
代表者
田中 竜夫
創業年/設立年
1976年 / 1984年
電話番号
072-678-3367
FAX番号
072-678-4505
企業HP

https://abeseisakusyo.jp

資本金
3,000,000円
受賞歴
KESステップ1の環境マネジメント審査適合登録
大阪ものづくり優良企業賞(令和3年度)

熱可塑性だけでなく硬化性樹脂も自社で加工しています。