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ものづくりの想いを伝えたい。生粋の大阪生まれのプロダクトを大阪府が認証し、プロモーションを通じて大阪のものづくりのポテンシャルを広く伝えています。新製品・クリエイティブワーク・地場伝統技術の3つの部門があります。

鉛筆をつなぐ、想いをつなぐ、もったいない精神

『TSUNAGO』には3種の機能が付いている。鉛筆のお尻に凹の穴を開ける第1の穴、鉛筆の先を凸の形に対応させるべく削る第2の穴、そして整えるための第3の穴。凹型と凸型に削られた鉛筆は木工用ボンドで補強すれば、一本の鉛筆に。

まさにコロンブスの卵。書いて書いて、短くなってしまった鉛筆は、これまでは捨てるしかなかった。しかしこのTSUNAGOは「短くなった鉛筆を継ぎ足して使う」というまったく新しい角度から発想された。1本の鉛筆の先端を凸型、もう1本の後端を凹型に削り合体させ、短い2本の鉛筆を1本につなぐというもの。誰もがはじめて書くことを覚えた鉛筆、それは「創造の道具」でもある。鉛筆が持つ木の香り、これしか表現できない黒の濃淡。さらさらと流れる黒鉛が、想いを綴り、夢を膨らませてくれた。想いがつまった鉛筆をつなげることで、想いもつなげたい。そんなコンセプトから商品をつくったのは、老舗小型鉛筆削り器メーカーの中島重久堂。OEMも含めると年間生産量は約600万個。

その品質は国内はもとより、欧州最大のインテリア見本市でも高い評価を得、独自の販路開拓につながっている。この商品は、北陸地方の発明家がプロトタイプを開発し、特許を取得。同社に商品化をもちかけたもの。鉛筆を凹凸に削る発想、もったいないという気持ちから生まれた製品であることに感銘を受け、製作にとりかかった。まずデザインをイチから練り直し、金型から新たに作成した。その費用はクラウドファンディングで募ることで、資金調達とともにプロモーションにも活用。販売前から話題を呼び、ネットでの告知から約1ヶ月で初期ロットの4000個は完売し、大型専門店での発売も決まった。多くの人の心に響いたのは、日本人が古の昔から持ち続けていた「もったいない」という気持ちだ。

鉛筆削り器の刃に刻印された“NJK JAPAN”の刻印は、自社製造したことを示すだけでなく、確かな品質の証明でもある。初の自社商品であるTSUNAGOにはNJKと共に、“Made in OSAKA JAPAN”の文字。大阪でものづくりをするクラフトマンの矜持が、誇らしげに刻まれている。

つなぐ鉛筆削りTSUNAGO
株式会社中島重久堂
http://www.njk-brand.co.jp/