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EGで行こう!

大阪府を中心に「産学公民金」が連携し企業の“発掘と育成”に取り組む、大阪版エコノミックガーデニング「EGおおさか」。
EGなキーパーソンや支援機関の取組みなど、毎号広域な視点でご紹介します。

垣根を越えたコミュニケーションから生まれる「地域連携」の新しいカタチ。

これまで中小企業と銀行の関係といえば、資金調達のための融資が基本。りそなグループは、そういった銀行の固有業務のみならず、法人顧客のさまざまなニーズや課題に対し、最適なソリューションを提供できる体制づくりを進めている。その拠点となるのが「りそな御堂筋ビジネスソリューションプラザ」だ。すでに10年近い活動のきっかけを、担当マネージャー下浦哲也氏はこう語る。「法人の取引先に対してソリューションの提案をしていくことが、他の銀行との差別化にもなり、お客様ともWin-Winの関係を築けるという考えがありました」りそなグループは、りそな銀行、埼玉りそな銀行 、近畿大阪銀行からなり、加えてシンクタンク的な存在である、りそな総合研究所を持つ。これら約600店の支店をつなぎ、日々、情報を連携し管理する。
コア業務となるのは、要望に対応するビジネスマッチングだという。銀行だけで対応できないところは、行政や地域の支援機関とも連携していく。昨年創設された「りそなものづくりネットワーク」では、ものづくり分野に特化し、グループ約9万社の取引先情報を活用し、新たなビジネスマッチングに取り組んでいる。
「多くの中小企業が、技術力はあるが大手企業との接点が少ないという課題を抱えているいっぽうで、大手企業側にも、技術力がある中小企業に発注したいが探索が困難、という課題があります。このネットワークを通じて接点を持つ場を提供することで、潜在的なビジネスチャンスを具現化し、ものづくり企業を応援していきたい」。
同ネットワークは、大企業・中堅企業を中心に技術や製造面での課題・ニーズの開示を受け、全国のグループ傘下銀行の取引先の中から、対応可能な企業を無償で探索・紹介するというもの。そのため、取引から得られる表面的な情報や財務諸表の数値による評価だけでなく、経営理念や技術力、ブランド力や人材、経営者の人となりなど、画一的には評価できない情報も加えて顧客を正しく理解し、信頼関係を築くよう務めている。これまでにも顧客以外も気軽に参加できるイベントを独自開催してきたが、2013年7月、中小企業経営力強化支援法に基づく「経営革新等支援機関」としての認定を取得し、今年10月には国の補助金によるイベントも開催する。
一貫して地域密着を掲げ、企業の課題解決に多くの団体とも連携してきた10年間、「何でも相談してもらえる場所でありたい」という考えは一貫して変わらない。地域密着を強みとする、りそなグループだからできた、「かゆいところに手が届く」サービスといえよう。

りそな御堂筋ビジネスソリューションプラザ
http://www.resona-gr.co.jp/kigyoseicho/sodan/midousuji.htm
大阪市中央区平野町4-1-2 りそな銀行 御堂筋支店内
TEL 06-6202-1755

昨年11月に近畿経済産業局と共催で開かれた「介護・福祉・健康ビジネスフェア」

10月23日開催予定の「ふるさと名物応援フェア」。近畿二府五県と埼玉県、島根県の名産品を一堂に集め、地域にゆかりのある工芸品や食材などの展示商談会、講演やセミナーも実施。国の補助金採択を受けての開催。金融機関が国の補助金に応募して採択された取り組みは関西初。