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ものづくり企業の次の一手は? 毎号6つの旬な記事で熱い「変革と挑戦」を紹介するモビロク。
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「1%のひらめき」を大切にし、事業として成功させる体制づくり。

2006年に国内外でノートパソコンや携帯電話の「リチウムイオン電池」の発火・発煙事故が頻発したことを覚えているだろうか。リチウムイオン電池は接触不良を起こしやすいが、それを防ぐ絶縁テープを貼る装置を開発したオー・エム・シーは、加工ノウハウの提供からシステムアップまでカバーするエンジニアリング会社。先ほどの装置技術をはじめ、数多くの特許を取得している。
「知財権はものづくり企業でもっとも大切なもの」と代表取締役社長の渡邉信次氏は語る。同社がユニークなのは、つくる前に特許を出願するという点。本社で構想設計を考え、関連会社で細かな設計を進めていくという。大手企業との基本契約には、必ず書かれている文言がある。「特許侵害で係争した場合は、供給者が解決すること」。つまり自衛策としての特許出願。それもPCT(特許協力条約)のもとで申請すると、世界主要国に対して出願した効果を取得できる。PCTは加盟国の特許を網羅したデータベースをWEB公開しており、事前チェックも徹底できる。「顧客に迷惑をかけない、それが自社の防御にもつながる」。
大事なのはエジソンの格言ではないが「1%のひらめき」。そして柔軟な発想を活かすために弁理士を役員にするなど、アイデアを具現化できる専門スタッフがまわりを固める。3年前から始めた太陽光発電事業では発電効率を上げるためのシステムを実験中。ここからまた新しい「ひらめき」が生まれるかもしれない。

オー・エム・シー株式会社
http://www.jomc.co.jp/
高槻市緑が丘2-3-12 TEL 072-688-8331

リチウムイオン電池絶縁テープ貼り付け装置。リチウム電池の発火防止用に開発した装置、画像で位置を確認しながら高速で絶縁テープを貼りつける

岡山県の吉備高原に、メガソーラーを設置して太陽光発電事業を開始し、今年で3年目。すでに年間3,000万円ほどの売電実績を持つ