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ものづくり企業の次の一手は? 毎号6つの旬な記事で熱い「変革と挑戦」を紹介するモビロク。
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産学連携でソフト開発。Webアプリケーション化をめざす。

創業46年を迎える大創株式会社は、抜型製作と関連資材の開発・販売を中心に事業を展開するものづくり企業だ。元々トムソン職人である先代社長(現会長)は、自身で工夫を凝らして商品を開発するのが好きという根っからの職人気質。そんな先代の姿勢は、会社のポリシーとして根づき、現在でも同社では「顧客がどんなものを必要としているか」、「どうすれば加工しやすいか」などの現場の声を、抜型設計や商品開発に生かすことを強みとする。
自社開発のパッケージ定型ソフト「SAKURA」も、そんな現場の声から生まれたシステムだ。箱の形状を選び、数値を入力すると展開図ができるというソフトで、元々は社内用として開発されたものだった。それが顧客からの要望によって製品化され、アップデートを重ねてきた。
「SAKURA」は現在、京都工芸繊維大学と連携し、ブラウザを介して利用できる“Webアプリケーション”へとバージョンアップ中だという。同社が40年以上培った膨大な設計データを基に開発された「SAKURA」は間違いが少なく、CADの知識を持たない営業マンでも直感的に操作できる。そこに若者の感性と新鮮な視点を取り入れて、より分かりやすいUI(ユーザーインターフェイス)にすることで、デザイナーなど業界に関わる多くの人に使ってもらいたいというのがねらいだ。同時に事業のグローバル展開も進行中。「SAKURA」が世界に向けて発信される日も近そうだ。

大創株式会社
http://www.daiso-net.com/
大阪府大東市大東町10-10 TEL 072-875-2951

現在の「SAKURA」E版はWindowsで作動するパッケージソフト。2次元図面データファイル.dxf形式のみでの出力だが、Webアプリ版ではAdobe Illustratorなどでも使用できる.eps形式にも対応する。2017年12月β版公開予定

折り罫の精度を高める自社開発商品「Gテープ」は、用途に合わせた全12タイプ。発売以来30年のロングセラー商品だ。折り罫が付きやすく耐久性にも優れ、国内シェア7割だという