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ものづくり企業の次の一手は? 毎号6つの旬な記事で熱い「変革と挑戦」を紹介するモビロク。
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「カイゼン活動」から生まれた新製品がメーカーへの道を切り拓く。

現場の創意工夫で業務を改善し、コスト低減や品質向上を図る取り組み「カイゼン活動」は、製造業の強みそのもの。そんなカイゼン活動から生まれた製品がある。中農製作所の「洗浄小町」だ。同社は1949年、ミシン部品製造事業を礎として創業。高精度な自動車部品に加え、2000年代初頭からは半導体製造装置、ロボットなどの最先端分野を始め多様な産業機械部品を製造。実績のある切削加工技術とエレクトロニクス技術の融合により、メカトロニクス分野へ進出している。同社ではこれまで各ラインから上がってきた部品を一斉洗浄する大型機械を使用していたが、受注の変動への対応や、省人・省スペースを目的に、場所をとる洗浄機を見直すことになった。そこで自分たちで製造したのが「洗浄小町」だ。大きさはそれまでの機械の1/20まで縮小。コンパクトなのでインライン化でき、加工している間に洗浄が終わるため工程をひとつ減らせて、工場内も広く使える。それを工場監査に来た顧客が気に入って、発注されたことが弾みとなった。
最初は社内で使うだけだからと、配線もむき出しの状態から商品化に至るまでの約3年で、20台以上の洗浄機を製作した。2017年9月には大阪府の新分野・ニッチ市場等参入事業化プロジェクト支援事業にも採択され、現在は他分野の工場を見学しながらニーズを探り、販路拡大に取り組んでいる。またこれを機に、生産技術部を「洗浄事業部」へと変更。そこには「受託加工中心の企業からメーカーへの切り替えを図る」という、心意気が感じられた。

株式会社中農製作所
http://www.nakanos-s.co.jp/
東大阪市新町21-26 TEL 072-981-0969

量産加工ラインのインラインで使用できる、業界最小クラスの洗浄機「洗浄小町」。自動車業界向け部品の残留コンタミ基準をクリア。特許出願中の独自の洗浄方式により、低コストと省エネを実現

洗浄機と乾燥機を分けた二室構造と独自の可動式ノズルによる、圧倒的な乾燥力が特徴で、洗浄から乾燥までのサイクルタイムは約33秒